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セットがすごい「バンクシーって誰?展」に行く

アート・テロリストと呼ばれるバンクシーの作品を観に行ってきた。

作りこまれていた

映画のセットのような展覧会で、街中にこそこそ作品を描いてしまうバンクシーもすごいと思うけど、このセットを作る寺田倉庫も相当すごい。

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この展覧会では、バンクシーの活動した街並み・作品を再現しているコーナーと実際のバンクシー作品コーナーがある。

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こちらの絵は女の子の絵だと思ったら、くしゃみをするおばあさんの絵とのことだった。コロナへの警鐘という解釈がされているらしい。(時代背景を知らないと読み解きづらい絵も有り)。

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治安の悪そうな裏路地感のあるセットが続く。

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上の写真のゴミ箱に載っているねずみはいかにも都会のねずみという感じ。

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バンクシーの仕事道具の再現もあった。

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バンクシーの絵はわりとポップで難解すぎないところがいいなと思う。度を越えた深読み前提で作られていないというか。

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大きな象

大きい象の立体作品もあった。バンクシーは社会全体で貧困などの重要な問題に十分目が向けられていないことから、「問題があっても、誰もその問題について触れようとしない」という意味の慣用句「Elephant in the room」をそのまま体現すべく、色を塗った象を展示したことがあるらしい。実際にアメリカで行われた展示会では生きた象に花柄を書いて展示した為、

😠象がかわいそうじゃないか

と非難の声もあったそうだけど、事前に動物愛護協会に話を通していたためか大きな問題に発展しなかったらしい。バンクシーなのかバンクシーのエージェントなのかどちらか分からないけど、結構しっかりしている。

↓メイクに慣れている象だから大丈夫という情報もあり
Banksy's painted elephant is illegal, say officials | Banksy | The Guardian


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戦場現場

バンクシーはある意味不良っぽいアーティストなのかなと思うけど、平和に対するストレートなメッセージがとても多い。

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エンディング

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展示会を後にしつつ、確かにバンクシーって何者なのだろうと思い、バンクシー監督作品を見た。フィクションとノンフィクションが入り混じったような不思議な内容ながらテンポが良くて面白かった。しかし

😅一般人はどうせアートなんてわからないだろ

みたいな皮肉も込められていた(気がする)。

INFORMATION

バンクシーの作品が見られる場所

イギリス

- ロンドン
- ホーンジー・ロード(Hornsey Road, Finsbury Park): 2024年3月に登場した緑のスプレーペイントで木の葉を表現した壁画。樹木と組み合わせた作品。現在は白いペンキで一部汚されているが、プラスチックシートとフェンスで保護されている
- リヴィントン・ストリート(Rivington Street, Shoreditch): 「Designated Graffiti Area」(2003年)。警備員とプードルが描かれた壁画で、ペルスペックスで保護されている
- ウェストムーア・ストリート(Westmoor Street, Charlton): 2024年8月に登場したサイが車に乗り上げる壁画。一部落書きがあるが現存
- その他: 2024年8月の動物シリーズ(ヤギ、ゾウ、サルなど)は一部が盗難や撤去で現存しない
- ブリストル
- ストークス・クロフト(Stokes Croft): 「The Mild Mild West」(1997年)。テディベアが警察に火炎瓶を投げる壁画。保存状態良好
- ハノーバー・プレイス(Hanover Place): 「Girl with the Pierced Eardrum」(2014年)。警報器を耳飾りに見立てた少女の壁画
- M Shed博物館: 「Grim Reaper」が常設展示されている

アメリカ

- ニューヨーク
- ウエスト79丁目(233 W 79th St, Upper West Side): 「Hammer Boy」。少年がハンマーで消火栓を叩くシルエット。ペルスペックスで保護
- ニューオーリンズ
- カーレレック・ストリート(Kerlerec Street): 「Umbrella Girl」(2008年)。ハリケーン・カトリーナをテーマにした傘の少女。保護済み
- ロサンゼルス
- サウス・ブロードウェイ(South Broadway & West 9th St): 「Swing Girl」(2010年)。「Parking」の文字を利用した少女のブランコ作品

その他の国

- ベツレヘム(パレスチナ)
- The Walled Off Hotel(Caritas Street): バンクシーが設計したホテル。壁画やインスタレーションが常設
- ベネチア(イタリア)
- ドルソドゥーロ島(Island of Dorsoduro): 「Migrant Child」(2019年)。移民問題を扱った壁画