東京オリンピックの後にイベントで何回かアスリートとオンラインで話すことができた。みんなすごい爽やかだった。
①デビッド・ニイカ(ボクシング)、DJ・フォーブス(ラグビー)
東京オリンピック出場後帰国し自主隔離しているボクシングのデビッド・ニイカ選手とラグビーのDJ・フォーブス選手(現在は引退)と話をした。デビッドは旗手も務め、銅メダルも取っている。DJはオールブラックスの7人制ラグビーのキャプテンを10年ほど務めた人だ。
話したのは、選手村でボランティアが感じよかったことや、オリンピック延期によるストレスといったことだった。メダルも見せてくれた。二重の黒い箱の中にあった。多くの選手が言うように結構重いようだ。
DJもデビッドもとても優しくて気さくだった。
↓こんなことを話した。
🧔:オリンピックが終わってどういう感情になった?
👱♂️:まぁほっとしたかな。国や家族に誇りに思ってもらうことが出来たし、大きな夢を叶えられた。
🙃:日本でお寿司食べましたか?
👱♂️:少し食べたね。ニュージーランドにもお寿司あるんだけどチキンが乗っていてなんか日本の寿司と違うみたいなんだよね。
🙃:(確かに違うな)
👱♂️:今ホテルで自主隔離中なんだけど、窓開かなくてさ、しかも駐車場ビューなんだよ
🧔🙃:笑
ボクサーと話すのもラグビー選手と話すのもこれが初めてだったけど、親切でとても感じのいい人たちだった。
②裸の旗手・ピタ・タウファトファ(テコンドー、クロスカントリースキー、カヌー)
ココナッツオイルを塗った上半身裸の旗手ピタ・タウファトファとオンラインでお話しした。
↓3分でわかるピタ選手動画
ピタ選手は、トンガのテコンドー、クロスカントリースキー、カヌーの選手だ。オーストラリア生まれで母親はオーストラリア人とのことで綺麗な英語を話す。
ピタ選手は2016年のリオデジャネイロオリンピックで上半身裸の民族衣装で入場し、世界的に話題になった。2021年の東京オリンピックにも出場している。
なんとなく想像がつく通り、ピタ選手はとてもポジティブで元気な人だった。他に5人くらい海外からの参加者がいて、ピタ選手に聞かれて「野望」を語っていたんだけど、それぞれ心が折れた時の持ち直し方を力強くアドバイスしていた。
基本的には同じパターンだ。
目指す→うまくいかない・挫折する→「ふん? それが?」と思う(ここがミソ)→目指す
の繰り返し。
実際にピタ選手自身、「スポーツやるには遅い」とかいろいろ言われたりしたそうだけど、「ふん、それが?」と思い、やるべきことをやり続け、夏・冬両方のオリンピックに出られたらしい。
ピタ選手は、もう何があっても「ふん、それが?」と思える領域に達しているようで、「ふん、それが?」と思える項目について列挙してもらったらすごかった。
家が壊れた→ふん、それが?😶
恋人に振られた→ふん、それが?😶
仕事クビです→ふん、それが?😶
などなど。
オンラインでも強力なパワーをもらえた。
③アシフ・スルタニ(空手)
アフガニスタン出身の難民アスリート・アシフ選手とお話した。
アシフ選手の経歴は以下のような感じだ。
①アフガニスタンに生まれる
②迫害を受ける
③イランに亡命
④イランでもひどい迫害を受ける(同時に自衛の為、空手に打ち込む)
⑤オーストラリアに行く(途中で船が止まるアクシデント有り)
⑥学校に行きつつ空手を続ける。強化選手入り(結婚もする)
上記の②と④の過程(赤字部分)に関しては、具体的な話を聞くと暴力的な内容が多く結構つらかった。アフガニスタンとイランでひどい迫害を受けた後のオーストラリアの対応が暖かいというか普通だったので話を聞いていてほっとした。
アシフ選手のプロフィールかどこかに「困難の乗り越え方を話すのが得意」と書いてあったのを見たので、
🙃あなたはどうやって嫌な経験を乗り越えそのように前向きになれたのですか?
と一応尋ねてみたところ、
👨んー、まぁ助けてくれた人もいっぱいいたし。自分が前向きになる為のルーティンとして瞑想とかやってるからね
ということだった。瞑想の効果は絶大で、毎日やっているらしい。
アシフ選手が暴力的でプリプリした人にならなかったのは、空手で頭角を現すことが出来たことが要素としてなくはないと思うけど、あまり卑屈にならなかったからというのが大きいのかなと思った。リア充オーラと好青年オーラはなかなか真似できないものかと思うけど、怒りで時間を無駄にしない合理性に関してはそのまま見習いたい。
↓とても穏やかなアシフ選手
INFORMATION
世界のアスリートと話す方法
イベントに参加する
オリンピックや世界選手権みたいな大きな大会に行くと、アスリートと会えるチャンスがある。公開練習やファンイベントで話しかけるのが狙い目。
ソーシャルメディアを使う
XやInstagramでアスリートをフォローして、コメントやDMでコンタクトしてみる。返信は運次第だけど、応援メッセージから始めると反応もらいやすい。
スポーツクラブやジムに通う
地元のスポーツ施設でトレーニングしてるアスリートに遭遇する可能性がある。自然に会話が始まる環境だから、共通の話題で盛り上がれる。
インタビューやワークショップを活用する
アスリートがゲストで来るセミナーやトークショーに参加する。質疑応答の時間に質問すれば、直接話せるし印象に残る。
ボランティアになる
スポーツイベントのボランティアスタッフとして関わると、裏側でアスリートと接点ができる。仕事中でも軽く挨拶くらいはできる。