混んでいる場所が苦手
自分は混んでいるところが苦手で、エッフェル塔の前まで行って混んでいるから上らなかったくらいなので、週末の混んでいる東京の美術館にはしばしば心を悩ませてきた。美術館は好きだけど、混んでいる…。
東京じゃないけど箱根のポーラ美術館はすごい展示の割に混みあっていないので、すごい好きなんだけど、東京駅5分のアーティゾン美術館がちょっと似たような感じでよかった!
入場料は1200円。予約制みたいだけど、自分が行った時は当日券でも大丈夫だった。
まず現代アート
建物全体が綺麗でゆったりしている。
荒れた心のような絵を観る。自分もたまにこうなる。
打ち寄せる波の映像が流れており、会場には波音が響いていた。
むき出しピアノも有り。
都会的な孤独な絵が続く。
暗闇で少し音が鳴るコーナー有り。全体的に「少し音が鳴る」がテーマの展示かもしれない。
非現代アートコーナー
スレンダーなスフィンクスみたいな像があった。
👨エジプトから来たんだ、すごいねえ
と通りかかる人に言われていた。
展示のテーマは「ひとを描く」。アート展のテーマとして大分広い感じがするけど、
🔥ガチで描くよ!(人を)
という気合の入った絵が多いのかなぁ、とハードルを上げて観る。
最初は昔の壺コーナー。紀元前500年くらいで結構古いんだけど、状態がかなり綺麗。ヘラクレスとケルベロスの絵とかがあった。
絵コーナーに入る。
ピカソの絵。モデル?を観るピカソの目が冷静すぎる感じがして、ピカソらしいなと思った。
ちなみにピカソには、こういうエピソードがあるけどひどい…。
・17歳のマリー・テレーズ・ウォルターを45歳の時にナンパし、不倫関係に。
・マリー・テレーズとの関係中に新たな愛人ドラを作り、マリーを捨てる。
・フランシス・ジローに結婚を約束させて離婚させた後、実は既に別の女性と結婚していたことが判明。
・愛人たちを自分のために争わせ、新しい女性が現れると前の恋人をあっさり捨てた。
今なら炎上しているよ。
安定の少し傾いたモディリアーニの人物絵。この虚無感が電車に乗ってそうな普遍性を与えているのかな。
ルノワールの描く当時のキラキラ女子。
モネ。これはもう人物ではないので、いつの間にか「ひとを描く」コーナーは終わっていた可能性有り。個人的にモネの絵は、癒されるから好き。上野のモネ展はとても混んでいるようで断念したから、ここで見られてよかった。
ムンクの暗いタッチの絵があった。タイトルは「病める少女」。ムンクには3人の妹がいて、一人は14歳で結核で亡くなり、一人はうつ病で苦しんでいて、一人は84歳まで生きたとのことなので、病弱な妹がもしかしたら影響を与えた絵かなと思った。
マチスの絵もあった。色彩・明るさ共にムンクから結構な世界観の転換があった。
疲れたので休憩
🙃やっぱり美術館はいいな~(ゆったり観られたし!)
と大満足で美術館を出て頭が疲れていたので近くのケーキ屋さん(トシ・ヨロイヅカ)でケーキを食べた。おいしいんだけど、上野の美術館の後にはいつもあんみつの「みはし」に行って圧倒的な甘さを頭と体にしみこませるまでがセットになっているので、ちょっと物足りなかった。アート鑑賞にはやっぱりあんこだな、と思った。
INFORMATION
アーティゾン美術館概要
- 施設名: アーティゾン美術館 (Artizon Museum)
- 住所: 〒104-0031 東京都中央区京橋1-7-2
- 営業時間: 10:00~18:00(祝日を除く金曜日は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
- 定休日: 月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日に振替休日)、展示替え期間、年末年始
- ホームページ:アーティゾン美術館 Artizon Museum, Tokyo
- アクセス:
- JR東京駅(八重洲中央口)から徒歩5分
- 東京メトロ銀座線 京橋駅(6番、7番出口)から徒歩5分
- 東京メトロ銀座線/東西線、都営浅草線 日本橋駅(B1出口)から徒歩5分
※駐車場はなし。近隣の有料駐車場を利用する必要有り。