白雪姫が公開され、そこそこ物議をかもしてますね。というわけで、ディズニーの実写化について書きます。
実写化ブーム
ディズニーはここ十年くらい実写化が進んでおり、成功したのだと
『美女と野獣』
『アラジン』
『ライオン・キング』
思ったよりヒットしなかったのだと
『ダンボ』
『プーさんと大人になった僕』
が挙げられる。
勝因
ヒット作の勝因を勝手に分析すると、基本的にあらすじが原作から大きく変わっておらず、ヒロインは美しく、CGもちゃんとしてる。
『美女と野獣』の野獣は、
🧐うーん、ちょっと怖いような、なんか歪な感じだな
と言うのがあれど
🧐まぁ、野獣だし...
で、意外と受け入れられた気がする。
『ライオン・キング』は、オールCGながら、意外とうるささを感じず、動物も程よく表情豊かだった。
敗因は?
一方、そんなにヒットしなかった『ダンボ』は、原作が異常に明るいのに対し、実写化されたら結構暗くなっている。映画の最初から、戦争で片腕を失い、心身ともに深い傷を負った元サーカス団員のコリン・ファレルがダンボの世話係として暗い顔で登場する。
原作にもあるダンボがショーに出て大衆に容姿をバカにされる描写もがっつり描かれている。
『プーさんと大人になった僕』には、学校に上がったクリストファー・ロビンが、しつけの厳しい学校での生活や出兵、仕事に明け暮れる毎日などやや冷え冷えとする半生が描かれている。
また、大人になってから再会したプーさんが手厳しく当たられるなど胸が痛む描写がちょくちょくある。
↓ 『プーさんと大人になった僕』は予告編を観るだけで心が痛む仕様
👩ダンボもプーさんも実写化したらかわいさが減ったから、そこまでヒットしなかったのかもね
と言ってる人が結構いたけど、なんかそれだけじゃない気がする。
しけた展開の学び
ヒットしてない作品も、ディズニー映画らしく、それなりにまとまっており、いい役者も出ているので、映画としてクオリティが低いわけではないと思う。
『ダンボ』に関しては、ダンボが大衆に笑われたりいじめられたりするリアルな描写を観て
🧐うーん、改めて実写で観ると人って野蛮だな
という気づきがあり、神妙になる。SNS時代の炎上や誹謗中傷を表現しているんじゃないかとも思えてくる。
『プーさんと大人になった僕』も、妻子を持って疲れてイライラしたクリストファー・ロビンが主人公なので
🙁学校に上がってからの人生で人ってこうも荒むのか
と思えてくる。実際自分も学校に上がってから先生が怖いから、縮こまっていた気がする。
両作品には痛みを伴いつつ学びがあり、悲しい深みもある。原作の明るい世界観に「しけ」を加えた結果の作品だと思う。
近年映画業界は前ほど「よくわからない悪者をバンバンやっつける」展開はなくなり、現実的な「しけ」を持ち込み、多少複雑化させる傾向がある気がする。
この傾向の理由はわからないけど、 「よくわからない悪者をバンバンやっつけ」だと観終わった後に
👱♂️はっ、俺は2時間も何を観ていたんだろう
となりがちなのかもしれない。人類は前より時間にコスト意識や意味や目的を求めるようになっているのかもしれない。
なので、ディズニー実写化もその波に乗っている中でうまく乗れたり、乗れなかったりなのかなと思った。
まとめ
個人的にはディズニー実写化は嫌いじゃない。勇気ある実写化に取り組んでいるので、まだまだディズニーって、イノベーティブな会社なんだなと思う。
INFORMATION
ディズニーの実写化映画を観る方法
ディズニーの実写化映画を観る方法はいくつかあり。
➊ディズニープラス (Disney+)
➋DVD/Blu-rayを購入またはレンタル
➌ビデオオンデマンドサービス
➍映画館(新作・再上映の場合)