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【『サウンド・オブ・ミュージック』】公爵夫人の魅力を再発見する

久しぶりに『サウンド・オブ・ミュージック』を観たら、意外なキャラクターに心を掴まれた。それは、公爵夫人ことバロネス・エルサ・シュレーダー。マリアとトラップ大佐の恋路を邪魔する、ちょっと嫌な役だと思っていたけど、今回は全然違う印象を受けた。

サウンド・オブ・ミュージック (吹替版)

公爵夫人の役柄:計算高いだけじゃない?

公爵夫人といえば、ネットや一般的な評価では「マリアの恋敵」「子供たちに冷たい」「金持ちで高飛車」みたいなイメージが強い。自分も最初はそう思っていた。だって、マリアの純粋さとトラップ家の温かさに比べると、彼女の洗練された雰囲気や都会的な態度はどこか浮いて見えるし、子供たちにも好かれてない。でも、よく観ると、彼女はただの「悪役」じゃないんだよね。

映画の中で彼女は、トラップ大佐との関係をキープしようと確かに計算高い動きをする。マリアを伺うあの鋭い視線や、子供たちを遠ざけようとする態度には、ちょっとハラハラする。でも、彼女の行動の裏には、もっと深い感情が隠れている気がする。

名優エリノア・パーカーの輝き

公爵夫人を演じたのは、アカデミー賞に3回ノミネートされた、名優エリノア・パーカー。彼女の演技が、このキャラクターに奥行きを与えていると思う。エリノアの表情や仕草は、表面上は自信たっぷりで優雅なのに、どこか脆さや不安がチラッと見える。それが公爵夫人の魅力を何倍にもしてる。特に、大佐との別れのシーンは圧巻だった。

あの名セリフと寂しさの告白

一番心に残ったのは、大佐と別れる直前のシーンで彼女が言う言葉:

私に必要なのは、私に溺れてくれる人。私にでも、私のお金でもいい。

このセリフ、最初は「うわ、なんて現実的!」って思ったけど、よく考えると切ない。彼女は夫を亡くして巨額の遺産を手に入れたけど、そのお金が彼女の寂しさを埋めてくれないことを知ってる。映画の中で、彼女が「遺産があるわ、ふふふ」みたいな軽い口調で話すシーンがあるけど、あれって強がりだと思う。笑いながら誤魔化してるけど、内心はすごく孤独なはず。

このシーンで、公爵夫人が単なる「マリアのライバル」じゃないことがわかった。彼女は愛されたい、必要とされたいって願ってるのに、それが手に入らない。トラップ大佐がマリアに心を奪われているのを感じながら、それでも自分を保とうとする姿に、なんだかグッときた。

子供たちとの関係:誤解されがちな魅力

トラップ家の子供たちにとって、公爵夫人は「マリアの敵」であり、明らかに邪険にされてる。子供たちが彼女を嫌うのは、彼女がマリアのポジションを脅かすからだし、彼女自身、子供たちとどう接していいかわからない感じがある。でも、これは彼女の「子供嫌い」が原因というより、彼女の育ちやライフスタイルがトラップ家の自由奔放さとは合わないだけなのかも。

子供たちは純粋だから、公爵夫人の洗練された魅力や、彼女の抱える複雑な感情を理解するのは難しいかも。でも、大人目線で観ると、彼女のユーモアやウィット、ちょっとした皮肉っぽい話し方って、とても魅力的。もし彼女と友達になれたら、面白い話ができそう。

公爵夫人と友達になりたい

正直、今回の再視聴で公爵夫人にめっちゃ感情移入してしまった。彼女は冷たく見えるけど、実は心の奥で愛や繋がりを求めてる女性。マリアやトラップ大佐みたいな「完璧なヒーロー」じゃないからこそ、人間味があって親近感が湧く。もし現実で会えたら、彼女の話をじっくり聞いて、ワインでも飲みながら「寂しさ」を共有したいな。きっと、彼女の皮肉っぽいジョークで爆笑しつつ、深い話もできるはず。

まとめ

『サウンド・オブ・ミュージック』の公爵夫人は、単なる恋の障害役じゃない。エリノア・パーカーの素晴らしい演技と、彼女のセリフや表情から垣間見える寂しさが、キャラクターに深い魅力を与えている。ネットの評価では「嫌な女」扱いされがちだけど、彼女の人間らしい弱さやユーモアに目を向けると、愛すべき存在だということがわかる。

INFORMATION

『サウンド・オブ・ミュージック』を観る方法

- 映画をTSUTAYAなどでレンタルする

- Amazonなどストリーミングサービスで視聴する

- DVDやブルーレイを買う