chappy vibes

世界を目指す日々と方法 🏴‍☠️

【もうすぐ閉会ですが】パリオリンピック開会式行程を振り返る

パリオリンピックの開会式が思った以上にカオスだったので録画を観ながら状況を文字起こししつつ、感想を書きます!

行程振り返り

冒頭映像

スタジアムが映し出される、同時に過去のオリンピック映像が流れる。聖火を持ったコメディアンがスタジアムに入ると、だれもいない…。ジダンが登場し、聖火を受け取る。街中を颯爽と走るジダン。(道中カフェを派手に横切ってギャルソンの運んでいる料理をひっくり返すなど迷惑をかける。『TAXI』っぽい。ジダンは『トランスポーター』っぽい)。ジダンが地下鉄に乗ると止まってしまう。(実際パリの地下鉄はよく止まるらしい)。閉じ込められたジダンが窓から子供たちに聖火を渡す。子供たちは地下墓地にて怪しい人のボートに乗り込む

マクロン首相とバッハ会長が握手

黒スーツを着たマカロン首相とバッハ会長が来賓席で並んで立ち上がり、握手。トリコロールの3色の煙が上がり、船での選手入場がスタート。アテネからどんどん入場

レディー・ガガ登場

キャバレー系の曲をフランス語で歌う。黒い衣装にピンクのボンボンがかっこいいし、歌うまい。選手入場再開。

フレンチカンカン(ちょっとテクノ風?)で画面が切り替わる

ノートルダム大聖堂修復工事現場映像→ヴィトン→ダンスたくさん

ノートルダム大聖堂を修復しながらみんなで踊る。なんかすぐ踊る。聖火を持つ怪しい人がヴィトンの工房に入る。沿道の人も踊っている。メダルを作る映像が映し出される。ヴィトンの大きなケースを男の人二人で運ぶ。

レ・ミゼラブルシーン→マリー・アントワネット生首の歌唱など

「LIBERTE(自由)」という文字が画面に映し出される。レ・ミゼラブルの舞台の後、マリー・アントワネット生首が歌うシーン。メタルバンド・ゴジラ演奏。カルメンオペラ。かなりカオスな絵面。音がまじりあい、大砲の音と共に赤い噴煙が上がる。

カルメンの歌声をバックに図書館にいる若者3人が映し出される。街はサーカス状態(続くカオス)。階段を駆け上りながら若者3人のうち2人が顔を近づけ合い、キスをするかと思いきやハグをする。3人でねっとり体を寄せ合い、意味深な顔でドアを閉める。いちいちメッセージを読み取ろうとするのは野暮かもしれないけど、パリは恋愛が盛んだよということ?

親衛隊の合唱。アヤ・ナカムラの近代的な歌

フランス共和国親衛隊による合唱。「EGALITE(平等)」という文字が映し出される。聖火から引火し、花火が上がる。アヤ・ナカムラさんが登場し、歌う。ダンサー含めゴールドの衣装でゴージャス。バックにいるまじめそうな親衛隊も微妙に踊る。

気になったのでこの曲「Djadja」について調べたところ、遊ばれた感じの女性が結構怒っている感じのやや過激な曲だった。テーマが「平等」らしいから、怒っている感じの曲を採用したのか、少し不思議。(平等の前には誰かの怒りがあるから…)。

ルーヴル美術館に飾られている目が動く&絵から抜け出した人物が窓から選手入場を観る。ここはなんかかわいい。選手入場再開。韓国の国名を北朝鮮と呼び間違えるハプニング有り(現場の雰囲気は穏やかというか気づいていない?)。ピアノ演奏をバックにモナ・リザが紛失。ピアノが鳴り響く中、選手入場

宇宙船→ミニオンズ

宇宙船の画面からミニオンズが映り、オリンピック競技をわちゃわちゃやって見せる。紛失したモナ・リザをミニオンズが持ってる! モナ・リザは浸水したミニオンズが乗る船から浮かび上がり、濁ったセーヌ川に浮かぶ。(放置)

わりと唐突にフランス国家斉唱。歴史上平等を求めて活動した有名女性の像が浮かび上がる。選手入場再開。

謎のファッション・ショー

フランス人ラッパーのパフォーマンス。ファッション・ショーが始まる。ランウェイの周りにいる人含めかなり多様性を意識していそう。足が長いモデルさんもいるけど、モデルらしくない人もいた気がする。

タヒチ中継~とても長い多様性ダンスパート

タヒチからの中継でサーフィン選手が手を振る。個人的にフランスよりタヒチに行きたくなる。パリに戻り、最後にフランスが入場。巨大な船で登場。髭が生えた女性が踊りながらノリノリで歌う。多様性がテーマのショーっぽい。小さいふわちゃんとカニエ・ウエストみたいな人が踊る。派手な格好の男女がキスをする。陶酔した表情で踊りまくる多様な人たち。

伊豆高原あたりの自由な博物館に少し雰囲気は似ている。ダンスパートが結構長い

青塗りの人の歌

青塗りの人が歌う。ねっとりとした歌にバックにいる多様性の人たちは陶酔の表情を浮かべる。次に「OBSECURITE(暗がり)」という文字が浮かび上がり、ダンサー風の人たちによる激しいテクノ系の音楽が流れ、また激しめダンスが始まる。ひとしきり踊った後に照明が消える

炎上ピアノと「IMAGINE」歌唱

燃えるピアノと歌う人が小舟?で流れてくる。不安を抱える人の思いを炎で表しているらしい。「IMAGINE」がオリンピックの課題曲のようになっていて、ジョン・レノンは果たして喜ぶのだろうかと思いつつ、今までのがちゃがちゃした画面から打って変わって、綺麗な歌声、ピアノ、落ち着いたビジュアル(ピアノが燃えているとは言え)なので少し安らぐ。「WE STAND AND CALL FOR PEACE」の文字が浮かび上がる(さっき斬首されたマリーアントワネットのショーをやっていたものの平和志向らしい)

暗闇で馬に乗った人

オリンピック旗をマント形式にまとった銀色の鎧の人が暗いセーヌ川の上を機械仕掛けの銀色の馬に乗ってやってくる。「SOLIDARITE」(連帯)の文字が浮かび上がる。

クーベルタン男爵の写真が大写しになる。音楽が「ぴゅぴゅぴゅぴゅ」みたいな感じで不穏。尺が長いので過去のオリンピック映像がちょいちょい流れる。旗を持ったボランティアの人が行進する

鳩→馬

鳩を離す儀式に代替して大きな羽が映し出される。毎回恒例らしい。オリンピックの開会式には必須科目が多いな。忘れたらペナルティ? 暗闇で馬に乗った人、なかなか到着しないと思ったら、少し後にリアルな白馬に乗って(しれっと)エッフェル塔近くを歩いている。馬の顔がすごい悲しそう。全然馬糞も落とさないし、しつけられているか、何かしら工夫がされているのだろうか。

オリンピック旗の掲揚~授賞式

銀色の鎧の人が馬から降りて旗を持っていく。国旗掲揚。少年~大人までの合唱団が歌う。続いていつも行われるという授賞式。UNHCRで長年活躍した人が受賞。スポーツを通した人道支援を頑張った人がもらえる賞らしい

スピーチ(パリオリンピック:トニー・エスタンゲ会長、IOC:バッハ会長)

トニー・エスタンゲ会長が楽しそうにスピーチ。「私たちは愛したら本気です」と言うなど欧州のイケオジ風スピーチ。意外と尺が長いので後ろで傘をさしている人が大変そう。

勝手にトニー・エスタンゲ会長はイケオジ・たまにずるい系ビジネスマンだと思っていたが、過去3回カヌーで金メダルを取っている人だった。

次はバッハ会長のスピーチ。こちらは比較的淡々としている。バッハ会長はフェンシングで金メダルを取り、弁護士で、アディダス勤務経験があり、4か国語話すことができる、なかなかのエリート。現役時代はなかなかのイケメン

マクロン大統領による開会宣言・選手宣誓

長丁場を頑張ったマクロン大統領が開会を宣言し、拍手喝さい。政治家には優等生系と変態愛され系がいる気がするけど、マクロン大統領は前者だなと思う。立ち居振る舞い的に

その後選手宣誓がある。正直マクロン大統領の開会宣言で最後かと思っていた。そしてジダンが登場。ステージに聖火を持つ人がおもむろにステージ下から現れ、ジダンに渡す

エッフェル塔のライトアップショー

エッフェル塔に五輪のマークが灯ったりレーザービームが出るショー。エッフェル塔って思ったより今風なんだなと思う。正直「へー」くらいしか思わなかったけどイーロン・マスクが褒めていた。

微妙にセレブっぽいいでたちのカール・ルイスなどのレジェンドアスリートがボートに乗って登場。同時にステージ上に抑えめの音の中静かに踊るダンサー登場。全体的によく踊るなぁ。ボートの上に頑張って立っているレジェンドアスリートたちがややよろめく。ようやくボートから陸にいるアスリートに聖火が手渡される

陸聖火ランナー→気球的物体に聖火を点火→セリーヌ・ディオンのうまい歌

レジェンド競泳選手・バスケットボール選手など聖火が手渡されていく。手渡した人も離脱せず皆で走る。「ETERNITE(永遠)」という文字が浮かび上がる。ルーヴル美術館などの近くをわりとニコニコしながら走る。最後はひたひたと歩きながら数歩置きにいろいろな人に聖火が手渡され、最後に車いすの100歳のオリンピアンが聖火を持つ。柔道のリネール選手と陸上のペレク選手がそれぞれ持っているトーチに聖火を引火させ、すごくニコニコしながら気球みたいな物体に向かい、その気球に聖火を引火させる。炎上したまま気球風の物体が浮かび上がる。エッフェル塔からセリーヌ・ディオンが歌う。さすがにこういう風に朗々と歌うのうまい。炎上気球の上空移動。静かに開会式が終了。静かすぎて参加している人たちは「もう帰っていいのかな」状態になっていないかな

総じて思ったこと

・長い

毎回思うけど、オリンピックの開会式、長すぎる気がする。今回雨も降っていてたくさんお客さんが帰ってしまったとのことだけど、そうじゃなくても屋外であの長丁場はきつい。来賓の政治家はスーツでいつカメラに抜かれても大丈夫なようにおとなしく座っているんだと考えるとその部分だけでも尊敬する

・マウンティングに感じる時もある

優れた芸術やエンターテイメントは、何かを表現する為にお金やテクノロジー、技術を駆使するが、表現したいものに「自分たちのすごさ」が含まれる時、突然安っぽさを感じる。全部が全部そうだったわけではないけど、開会式ってそういうところあるよなと思う。居心地の悪いホームパーティーみたいな感じ

・必須項目(『IMAGINE』、鳩)などが意外と多く学校の課題感がある

伝統だからいいんだろうけど、ちょっと学校みたいだなと思った(これは多分ひねくれた感想)

・ゴタゴタしている

個人的には選手入場の合間にちょいちょいショーを入れなくていいのにと思った。確かにダレるし長いけど、船じゃなくて普通に入場したりすれば時間もそんなにかからないし、この入場コーナーは選手にとってはわりと誇り高いコーナーだと思うから多少ダレても長くても許容するよと思う。逆に間のショーが入ることで現実(入場)と変な夢(ショー)の特大サンドイッチを見ているようで、なんか微妙だった

・ダンスが多い

やたらダンスが多い。間を埋める為のダンスかもしれないけど、「またダンスか」と思った

・こんなにお金をかけなくていい気がする

正直ここまで開会式にお金をかけなくていいのに、と思う。開会式の経済効果をよくわかっていないけど、「パリ行ってみたい」「オリンピック観たい」「平和を目指したい」と思わせるのが仮にゴールであればもう少しコストを抑えることが可能なのではないか。

ただ当人たちもお金をそんなにかけたくはないと思うので、「物理的には可能」ではあっても、「今までの例を考えると今までの開会式のスタイルを崩さずしょぼく見えないこと」に重きを置かれてしまうのも分かる。

でもパリってそういう過去の例に囚われないイメージがあったけど、そうでもなかったのかな

こんな開会式がいいな

全体の時間は2時間。(今回の約半分の時間)。競技場を貸し切り、選手入場はパレード形式で車(ディズニーランドみたいな)で行う。ローカルアーティストによるショーを行い(『IMAGINE』も必要に応じて歌う)、さくっとスピーチ、さくっと開会宣言、聖火点灯。

コストカットできた部分は寄付。

やっぱりストーリーのがっつりある映画でも3時間が限度なので、2時間くらいでメッセージ性(「ここはいい都市です」「平和は大事」など)がぼやけないようにして、ローカルアーティストの心のこもったショーがある方がいいな

まとめ

まぁでも個性が出ていて面白かった(なんだかんだ)。時間とお金はカットできるといいですね。

INFORMATION

パリオリンピック開会式を観る方法

YouTubeやテレビの再放送をチェックする