カンボジア戦争博物館は、シェムリアップにあるカンボジア唯一の戦争博物館で、20世紀後半の内戦やクメール・ルージュ時代に使用された兵器や装備を展示している。
カンボジアの戦争について
カンボジアの戦争について調べると、混乱期から40年も経ってないことに驚く。
カンボジア内戦時代とクメール・ルージュ時代で分けてまとめると以下のような感じ。
カンボジア内戦 (1967年~1975年)
1967年に共産主義勢力クメール・ルージュと政府軍の衝突が始まり、1970年のロン・ノルによるクーデターで本格化した。ベトナム戦争の影響で混乱が拡大し、1975年にクメール・ルージュがプノンペンを制圧して終結。
シハヌーク国王の中立政策が崩れ、ロン・ノル政権が米国支援を受けており、敵対しているクメール・ルージュは中国・ソ連の支援を受けていたという背景がある。
結果として、クメール・ルージュが農村で勢力を拡大し、1975年4月17日に勝利。
米国による空爆も被害を増大させ、約50万人が死亡、数百万人が難民化することとなった。
クメール・ルージュ時代 (1975年~1979年)
勝利したクメール・ルージュが民主カンプチアを樹立。極端な農業共産主義を掲げ、都市住民を農村へ強制移住させ、知識人や反対派を大量虐殺。
約170万~200万人(人口の25%)が処刑、餓死、病気で死亡。S-21収容所やキリング・フィールドで大量殺戮が行われた。1979年1月7日にベトナム軍が侵攻したことで崩壊した。
内戦自体は1991年で終わり、現在は、課題が多く残るものの、建て直しされているよう。
総じて、冷戦下で米国、ソ連、中国が介入し内戦を複雑化していたこと、極端な独裁者がいたことによる悲劇だと思う。
展示物がリアル
屋外に広がる敷地には、T-54戦車、MiG-19戦闘機、Mil Mi-8ヘリコプター、85mm野戦砲などの戦争機械が並び、多くはソ連製や米国製、中国製とのこと。
🙁戦争ってやっぱりビジネスなんだなぁ
と改めて思う。
一部の展示品は第二次世界大戦でも使用されたものもあり。
展示と言いつつ、そのままボコっと置いてあるので、展示されてる感があまりない。
撤去するのが大変だからそのまま置いてあるようにも見える。(そんなことはないだろうけど)
展示内容には地雷や小火器(AK-47、M16、ロケットランチャーなど)、戦争中の写真もあった。
↓撤去作業の風景
飛行機はずんぐりしていて、
😲こんなのがびゅんびゅん飛ぶんだな
と思った。
INFORMATION
「カンボジア戦争博物館」概要
◾️施設名: カンボジア戦争博物館 (War Museum Cambodia)
◾️住所: カンボジア、シェムリアップ、ナショナルハイウェイ6号線沿い (シェムリアップ市街と国際空港の間)
◾️営業時間: 8:00~17:30 (年中無休)
◾️定休日: なし
◾️アクセス: 日本からシェムリアップ国際空港(SAI)まで直行便なし。成田空港または関西国際空港からベトナム航空、タイ航空、シンガポール航空などを経由し、所要時間約8~12時間(乗り継ぎ含む)。空港到着後、トゥクトゥクまたはタクシーで博物館まで約10~15分(約4マイル/6キロメートル)。
◾️予算: 入場料 外国人5USD、カンボジア人1USD (ガイド料、駐車場、写真撮影込) / 航空券往復約50,000円~150,000円(時期・航空会社による)
◾️公式サイト: なし (最新情報は旅行サイトや現地で確認が必要)
◾️予約サイト: なし (博物館は事前予約不要、航空券は各航空会社サイトや旅行代理店で予約可能)